対丈（読み）ツイタケ

デジタル大辞泉

つい‐たけ【対丈】

長着や長ジュバンなどの仕立てで、身丈と同じ寸法に仕立てた丈。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

つい‐たけ【対丈】

〘名〙 (形動)

① 和服を仕立てる時、布を身の丈と同じ寸法に裁(た)つこと。また、そのように裁つさま。または、その着物。

※言継卿記‐大永八年（1528）四月六日「御袴もついたけに内へ折返しとちられ候了」

※随筆・賤のをだ巻（1802）「羽織も長くなり、やがて対丈位の羽織を著るやうになりたり」

② 高さが同じであること。また、そのさま。

※婦系図（1907）〈泉鏡花〉前「瓶なる花と対丈(ツヰタケ)に、其処に娘が跪居(ついゐ)るので」

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の対丈の言及

【和服】より

…これをくりまわしといい，くふうと手間をかけて最後まで布を使いきる習慣があった。男の着物は対丈（ついたけ）といって着丈と身丈を同寸に仕立てて内揚をするが，子ども物は肩と腰とに外揚をして成長にあわせて調節する。女物は着丈に揚分を加えて仕立て，着るときにたくしあげるが，これをおはしょりという。…

※「対丈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」