寝言(読み)ねごと

精選版 日本国語大辞典 「寝言」の意味・読み・例文・類語

ね‐ごと【寝言】

〘名〙
① 睡眠中に無意識に発することば。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
※宇津保(970‐999頃)春日詣ほとけの御ことをのみ、ねごとにもくちあそびにもしつつおこなふ」
② わけのわからないことば。言っても意味のないつまらないぐち。たわごと。
※俳諧・大坂独吟集(1675)上「ゆめぢをいづる使者にや有らん〈略〉口上のおもむき聞ば寐言にて〈幾音〉」
※風流仏(1889)〈幸田露伴〉五「ふざけた囈語(ネゴト)は置てくれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「寝言」の意味・読み・例文・類語

ね‐ごと【寝言】

眠っている間に無意識に発する言葉
訳のわからない言葉。ばかばかしい言い分。たわごと。「そんな寝言を並べたって始まらない」
[類語]うわごとたわ言ざれ言しれ言妄言無駄口放言暴言失言出任せ言い過ぎ過言口が過ぎる言い過ぎる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の寝言の言及

【夢】より

…逆に眠っている時に涙をためたり,笑っている場合には悲しい夢や楽しい夢を見ているといえるだろう。 寝言についての研究は必ずしも多くないが,レム睡眠の時に起こる寝言は感情的なものであることが多く,その時の夢の内容も感情的なものであることが多いと報告されている。恐ろしい夢を見たときの叫び声,俗にいう〈夢にうなされる〉などはこの例であろう。…

※「寝言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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