精選版 日本国語大辞典 「寝覚の床」の意味・読み・例文・類語
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長野県南西部、木曽(きそ)郡上松町(あげまつまち)にある木曽川の景勝地。国指定名勝で、周辺の地域一帯は中央アルプス国定公園に指定されている。木曽川が花崗(かこう)岩の柱状・方状節理に沿って侵食し、深い淵(ふち)をつくる。床(とこ)岩、屏風(びょうぶ)岩、腰掛岩などの岩々や、水の侵食でできた大釜(おおがま)・小釜の甌穴(おうけつ)などがあり、積み木細工のような白い岩、木曽川の清流、周囲の樹木が調和して庭園的な景観をみせる。浦島太郎の伝説があり、竜宮から帰った浦島太郎がこの地に住み着いたが、ある日玉手箱を開いたところたちまち翁(おきな)になり、どこかへ立ち去ったという。地元では竜宮城が寝覚の床の下にあるといい、崖(がけ)上には浦島太郎が残したという弁財天を祀(まつ)る臨川寺(りんせんじ)がある。JR中央本線上松駅・木曽福島駅からコミュニティバスの便があり、また中央本線の車窓からも見える。
[小林寛義]
『市川健夫著『木曽川』(1973・信濃路)』
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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