寒雨(読み)かんう

精選版 日本国語大辞典 「寒雨」の意味・読み・例文・類語

かん‐う【寒雨】

〘名〙 冬の寒々とした雨。
本朝無題詩(1162‐64頃)六・暮秋城南別業即事〈惟宗孝言〉「秋風樹老窓声少、寒雨草衰野辺濡」 〔王昌齢‐芙蓉楼送辛漸詩〕

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デジタル大辞泉 「寒雨」の意味・読み・例文・類語

かん‐う【寒雨】

寒々と降る冬の雨。
「―蕭々時に過ぎ、凍風烈々地にさけび」〈織田訳・花柳春話

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普及版 字通 「寒雨」の読み・字形・画数・意味

【寒雨】かんう

冷雨。また、さびしい雨。唐・王昌齢〔芙蓉楼に辛漸長を送る、二首、一〕詩 雨、江になつて、夜湖に入る に客をれば、楚山なり

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