寒心(読み)かんしん

精選版 日本国語大辞典 「寒心」の意味・読み・例文・類語

かん‐しん【寒心】

〘名〙 (「かんじん」とも) 恐ろしさにぞっとすること。心が恐れおののくこと。きもをひやすこと。
三教指帰(797頃)上「無相愁問慰之情、則傍観、有識、寒心入地」
霊異記(810‐824)上「恐(おそる)らくは寒心するところ、患を手を傷(そこな)ふに貽(いた)さむ」 〔春秋左伝‐哀公一五年〕

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デジタル大辞泉 「寒心」の意味・読み・例文・類語

かん‐しん【寒心】

[名](スル)恐れや不安の念で、ぞっとすること。「寒心に堪えない」
日本人の名のある者は、これに―せざるを得んや」〈福沢学問のすゝめ
[類語]総毛立つ背筋が寒くなるぞっとする肌に粟を生じる身の毛がよだつ鳥肌が立つひやりとひやっと冷や汗冷汗三斗慄然びくっとぎっくりどきんどきどきどきっとはらはらあっとはっとぎょっとぎくりとどきりとびくりわなわながたがたがくがくぶるぶるひくひくびくびくぴくぴくぴくり

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普及版 字通 「寒心」の読み・字形・画数・意味

【寒心】かんしん

憂慮する。

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