寒の戻り(読み)かんのもどり

精選版 日本国語大辞典 「寒の戻り」の意味・読み・例文・類語

かん【寒】 の 戻(もど)

晩春ころ、急に大陸性高気圧の勢いがもり返して、一時異常に寒くなること。《季・春》

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デジタル大辞泉 「寒の戻り」の意味・読み・例文・類語

かん‐の‐もどり【寒の戻り】

晩春のころ、一時的に寒さがぶり返すこと。
[類語]寒い肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん冴え返る夜寒寒冷冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寒の戻り」の意味・わかりやすい解説

寒の戻り
かんのもどり

立春以降の寒さのぶり返し。春は気温上昇時期であるが,ときに冬型気圧配置(→西高東低の気圧型)になるなど,寒気がぶり返すことがある。寒戻り,さえ返る,寒返る,早春寒波などともいう。

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百科事典マイペディア 「寒の戻り」の意味・わかりやすい解説

寒の戻り【かんのもどり】

春になってからぶり返す寒さ。余寒と同義多くは,日本海低気圧南風が吹いたあと,再び寒冷前線が来て北風とともに気温が急降下するもの。

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とっさの日本語便利帳 「寒の戻り」の解説

寒の戻り

春、気温の上がる時期に突然やってくる寒さ。桜の花の咲く頃の冷え込みが花冷え、五月下旬に北海道リラの花咲く頃の肌寒さがリラ冷え。

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世界大百科事典(旧版)内の寒の戻りの言及

【特異日】より

…日本では,もとはこれを異常日といった。日本でも古くから寒の戻り,八十八夜(5月2~3日ころ)の別れ霜など,このような日があることは気づかれていた。表にあげたものは,おもな特異日の例である。…

【日本列島】より

…日本列島は,太平洋を縁どり帯状の地域をつくる環太平洋地帯に属し,アジア大陸の東縁に分布する花綵(かさい)列島の一部を構成する。国土の主要部である本州,北海道,四国,九州は,互いに連接して日本列島の弧をつくり,全体としては南北に細長く続き,南東にふくらんだ形の島列を示す。北海道の渡島(おしま)半島,本州,四国,九州の山地の配列からその北半は東北日本弧,西半は西南日本弧の二つの島弧が会合したものと解釈されている。…

※「寒の戻り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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