富川保(読み)とみがわほ

日本歴史地名大系 「富川保」の解説

富川保
とみがわほ

頸城くびき高津たかつ郷に所在した保。現上越市上富川付近に比定される。明治三年(一八七〇)今保いまほ(現中頸城郡三和村)農民が掘出した釣鐘の明徳三年(一三九二)の銘に「越後州頸城(ママ)富川保江源山浄応禅寺」とあったといわれるが詳細不明。応永二七年(一四二〇)四月一九日、幕府は山城天龍てんりゆう寺領の保倉ほくら保と当保の段銭・諸公事・臨時課役・守護役を免じ(「細川満元施行状案」天龍寺重書目録)、文安四年(一四四七)一二月二四日には「天龍寺並雲居庵領、越後国富川保・保倉保・西広島段銭人夫臨時課役、守護役等」を免除、守護不入とした(「細川勝元施行状案」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android