百科事典マイペディア 「富岡[市]」の意味・わかりやすい解説 富岡[市]【とみおか】 群馬県南部の市。1954年市制。妙義山の南東麓と利根川支流の鏑(かぶら)川流域を占める。上信電鉄が通じる中心市街は鏑川の河岸段丘に発達。近世には中山道脇往還の宿場町,市場町として栄えた。1872年日本で最初の官営の富岡製糸場が設けられ,製糸工業都市となった。富岡製糸場は,2014年世界遺産(文化遺産)に登録された。1960年代から工業団地が造成され,電気機器,輸送用機器,食品などの工業が行われている。1993年上信越自動車道の藤岡〜佐久間が開通して富岡インターチェンジができ,今後の発展が期待される。農村部では養鶏,コンニャク栽培,キュウリ,花卉などの施設園芸が盛ん。貫前(ぬきさき)神社,妙義神社がある。2006年3月甘楽郡妙義町を編入。122.85km2。5万2070人(2010)。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報