精選版 日本国語大辞典 「宿坊・宿房」の意味・読み・例文・類語
しゅく‐ぼう ‥バウ【宿坊・宿房】
〘名〙
① (━する) 宿舎。また、そこに宿泊すること。
※参天台五台山記(1072‐73)一「宿坊壁上懸二阿閦仏真言一」
② 出張の僧または参詣人の宿泊に当てられた寺坊。宿院(しゅくいん)。
※浮世草子・浮世親仁形気(1720)三「此中も斎(とき)に参られた旦那寺の宿坊(シュクバウ)聞れて、肝をつぶされ、今文殊とほめられました」
④ 僧自身の僧坊。
※今昔(1120頃か)一一「道照、夜は宿房に返り、昼は三蔵の所に行て、習ふ事既に一年有て」
※神宮雑例集(1202‐10頃)「宮司成二庁宣一〈略〉宿坊号二忌殿一造立事」
⑥ 男女のとりもちをし、またはひそかに会わせる宿。色宿。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報