宿借(読み)やどかり

精選版 日本国語大辞典「宿借」の解説

やど‐かり【宿借】

〘名〙
① 宿を借りること。宿を借りて住むこと。また、その人。宿取り。
※羅葡日辞書(1595)「Invectus〈略〉 モチテ クル yadocarino(ヤドカリノ) ショタイノ グヲ コトニ ヨリテワ シュクチンノ カワリニ テイシュノ ママ スル コトヲ ユウ」
② 他人の家に寄食すること。また、その人。居候。厄介。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「無用の寄生物(ヤドカリ)早く此家を出て行けと云はぬばかりに」
③ (他の貝の殻にはいり込んでいるところからいう) ヤドカリ科とオカヤドカリ科に属する節足動物総称。多くは巻き貝の殻の中にすむ。体はエビとカニの中間形で、頭胸部の前半部は堅い甲羅(こうら)でおおわれるが、腹部は細長くて柔らかい。一対の大きなはさみ足をもち、尾端のあしは錨状となって殻軸に巻きつく。成長とともに貝殻を取り換える。各地の潮間帯で普通にみられるホンヤドカリのほか大形のオニヤドカリ、陸生のオカヤドカリなど種類が多く、ヤシガニなど殻に入らない種もある。ごうな。おばけがい。かみな。やどりがに。やどかりがに。《季・春》 〔日本釈名(1699)〕

やど‐か・る【宿借】

〘自ラ四〙 旅などに出て、他人の家に泊めてもらう。また、家を借りる。あるいは家を賃借りする。
※万葉(8C後)一七・四〇一六「婦負(めひ)の野のすすき押しべ降る雪に夜度加流(ヤドカル)今日し悲しく思ほゆ」

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動植物名よみかた辞典 普及版「宿借」の解説

宿借 (ヤドカリ)

動物。ヤドカリ類の総称

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