家扶(読み)かふ

精選版 日本国語大辞典 「家扶」の意味・読み・例文・類語

か‐ふ【家扶】

〘名〙
令制で、一品(いっぽん)以下四品(しほん)親王家、および臣下一位の者の家に設置すると規定していた職員家令(かれい)の下にあってこれを補佐する。いえのすけ。
令義解(718)官位「従六位〈略〉一品家扶。三品家令。職事一位家扶」
皇族付き職員の一つ。家令の事務を助ける判任官
※皇族附職員官制(明治四〇年)(1907)三条「家扶は各専任一人判任とす。家令を助く」
華族傭人。家令の下で家務に従事する。
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下「華族には家扶(カフ)随従あり」

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デジタル大辞泉 「家扶」の意味・読み・例文・類語

か‐ふ【家扶】

律令制で、親王家・内親王家および臣下で一位の者の家に置かれた職員。家令かれいの下にあってこれを補佐した。いえのすけ。
もと、皇族や華族の家で、家令の下で家務・会計に携わった人。

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