宮田尾村(読み)みやどうむら

日本歴史地名大系 「宮田尾村」の解説

宮田尾村
みやどうむら

[現在地名]鹿島市大字音成おとなり大宮田尾おおみやどう小宮田尾こみやどう

有明海沿いにあり、塩屋浦しおやうら村の南。慶長絵図に「宮ノ道」とある。

この地は近世段階で有馬氏から竜造寺氏、次いで佐賀鍋島氏と支配された土地で、江戸時代は佐賀藩領。文化七年(一八一〇)の「大宮田尾」の村役人庄屋が岡政次郎、おとなが光武五郎右衛門であった(宮崎神社鳥居銘)

この村には元禄一五年(一七〇二)四月一八日の「肥前国藤津郡御蔵入地七浦之内西葉浦・宮田尾浦 畠・屋敷帳」が一冊残っており、それによると宮田尾浦には、畑が一〇町三段一畝二〇歩、茶園が一畝一三歩、屋敷が一町二段五畝一〇歩、畔が一段八畝二歩で、総計は一一町七段六畝一五歩(地米一二石八斗九升三合)となっており、畑は中から五下まで区分して年貢米をとっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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