宮川筋一町目―同五町目(読み)みやかわすじいつちようめ―ごちようめ

日本歴史地名大系 「宮川筋一町目―同五町目」の解説

宮川筋一町目―同五町目
みやかわすじいつちようめ―ごちようめ

東山区宮川筋通〈蛭子図子上ル・蛭子図子下ル・四条下ル・団栗下ル・松原上ル〉

宮川町通を挟み、四条通下ルより松原通下ルまでの間に北より一町目―五町目がある。延宝二年(一六七四)四方洛外町続之町々小名之覚(荻野家文書)に「東河原新屋敷」の名のもとに、「宮川町壱町目」より「同五町目」の記載があり、四条河原東岸に開かれた新地である。なお同書は付箋をはって、「松原通より下三町成申候筈御座候得共、夫家数建揃不申候付、町数書付不申候」と断り、六町目以下の市街化が遅れていることを伝える。六町目より八町目建仁けんにん寺領に属し、他の建仁寺新門前町六町と合わせて「建仁寺領新家地」(延享二年刊「改正増補京羽二重大全」)とよばれる一画を形成し、四条河原に属した五町目までとは、支配が異なっていた(→宮川筋六町目―同八町目

宮川町通の開通は寛文六年(一六六六)、次いで同八年に水防のため前岸に石垣を築くことがあって、街衢としての整備をみた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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