宣明（読み）せんめい

精選版 日本国語大辞典

せん‐めい【宣明】

〘名〙 のべてあきらかにすること。宣布または宣言して明白にすること。

※狂雲集（１５Ｃ後）不飲酒戒「稜道者任念起処、宣明酒伴也誰人」

※彼の歩んだ道（1965）〈末川博〉五「日本国憲法が戦争の放棄を宣明して」 〔漢書‐武帝紀〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

せん‐めい【宣明】

［名］(スル)宣言して明らかにすること。「自国の立場を宣明する」

出典　小学館

普及版 字通

【宣明】せんめい

明らか。公明。〔子、正論〕上(かみ)なるは下(しも)の本なり。上、宣ならば則ち下、治辨し、上、端ならば則ち下、愿愨(げんかく)なり。上、正ならば則ち下、易直なり。

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出典　平凡社「普及版 字通」

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

宣明 せんみょう

1750－1821　江戸時代中期-後期の僧。
寛延3年3月5日生まれ。真宗大谷派。18歳で東本願寺高倉学寮にはいり慧琳(えりん),随慧にまなび,奈良で諸経をおさめる。とくに倶舎(くしゃ)論にくわしかった。天明7年越中(富山県)開正寺の住職。文化8年講師。文政4年5月17日死去。72歳。加賀(石川県)出身。号は巴陵,円乗院。著作に「往生論註聞書」「安楽集講義」など。

出典　講談社