宣化(読み)せんか(くわ)

普及版 字通 「宣化」の読み・字形・画数・意味

【宣化】せんか(くわ)

恩徳を以て民を導く。〔漢書仲舒伝〕今の郡守・縣令は民の師帥(しすい)なり。れを承けて宣せしむるなり。故に師帥賢ならざれば、則ち宣(の)べず、恩澤れず。

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改訂新版 世界大百科事典 「宣化」の意味・わかりやすい解説

宣化 (せんか)
Xuān huà

中国,河北省北西部の張家口市の一区。人口27万4000(1994)。周辺の農村部は宣化県(人口28万8000,1994)を構成する。1949年宣化県の市街地部分が市制を敷いたが,55年張家口市に編入され宣化区となった。60年また市になったが63年区にもどった。張家口の南30kmにあり,洋河北岸に位置する。漢の広寧県,唐の文徳県,金の宣徳州,元の宣徳府治,清の直隷宣化府治に当たり,北京~内モンゴル間の交通の要衝で,京包鉄道(北京~包頭(パオトー))に沿う。明代,モンゴルを防ぐため宣府左,右,前三衛も置かれた。京包線より宣龐線(宣化~龐家堡(ほうかほ))を分岐,竜烟鉄鉱に通じ,製鋼所,製紙工場が立地するが,竜烟鉄山は老朽化して品質が劣り,宣化の鋼鉄工場も大きいものではない。農産物ブドウ特産とする。
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百科事典マイペディア 「宣化」の意味・わかりやすい解説

宣化【せんか】

中国,河北省北西部の県。京包鉄路(北京〜パオトウ)に沿い西方の鉄鉱山【ほう】家堡(ほうかほ)まで支線が出ている。付近の石炭,鉄鉱により竜烟鉄鋼コンビナートが建設されている。1955年張家口市に編入され,宣化県となった。同県の人口は28万人(2014)。

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