宣伝戦(読み)せんでんせん(英語表記)war of propaganda

精選版 日本国語大辞典 「宣伝戦」の意味・読み・例文・類語

せんでん‐せん【宣伝戦】

〘名〙 宣伝による競争。互いに競って宣伝すること。
文化政治(1941)〈津久井龍雄〉文化について「今度の宣伝戦には〈略〉民間の進歩的な文化人、思想人を活用することを考へる必要があると思ふが」

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デジタル大辞泉 「宣伝戦」の意味・読み・例文・類語

せんでん‐せん【宣伝戦】

互いに争って宣伝すること。宣伝合戦。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宣伝戦」の意味・わかりやすい解説

宣伝戦
せんでんせん
war of propaganda

宣伝主体が近代の諸技術を利用し,特にマス・コミュニケーションの手段を駆使して,個人,集団国家構成員全体の教条,判断,関心などを間接的に一定方向に誘導しようとすること。商業宣伝であれ政治宣伝であれ,宣伝主体の意図の方向に受信者,同調者を大量に獲得すればするほど,成功した宣伝と考えられるので,宣伝戦には宣伝内容の真理性が第一義的には重視されず,また理性だけでなく情緒へのアピールもなされる。政治の世界では,党派,国家,陣営などの宣伝主体が自己の同調者をより多く,相手側の同調者をより少くするため,象徴的なメッセージを投げ合って激しい宣伝戦を行う。第1次および第2次世界大戦において,両陣営が大規模な宣伝戦を行なったのは周知の事実である。現代の戦争心理戦争一面をもつといわれる理由がここにある。

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