客筋（読み）きゃくすじ

精選版 日本国語大辞典

きゃく‐すじ ‥すぢ【客筋】

〘名〙

① 来る客の身分や職業。客だね。

※新版大東京案内（1929）〈今和次郎〉盛り場「旧藁店の牛込館は〈略〉一脉新鮮な現代風を醸し出すところ。その客筋も新しい」

② 商売などの取引関係。得意先。

※かくれんぼ（1891）〈斎藤緑雨〉「前年度の穴填暫し袂を返させんと冬吉が其客筋(キャクスヂ)へからまり」

※ある女（1973）〈中村光夫〉八「会社の客筋にあたる友達と」

③ 取引所で、仲買人に売買を委託する客をいう。〔新時代用語辞典（1930）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

きゃく‐すじ〔‐すぢ〕【客筋】

１ その店に来る客の傾向・種類。客種きゃくだね。「客筋のよい店」
２ 商売上の客。得意先。「客筋からの注文」
[類語]客種・客層

出典　小学館