宝満城(読み)ほうまんじよう

日本歴史地名大系 「宝満城」の解説

宝満城
ほうまんじよう

宝満山に築かれた戦国期の山城。「続風土記」には竈門かまど山古城とあり、大友氏の家臣高橋鑑種が築いて本城とし、岩屋いわや城を支城にしたと記される。永禄二年(一五五九)、鑑種が宝満・岩屋両城を与えられたともいわれるが(年月日未詳「覚」崇福寺文書/大宰府・太宰府天満宮史料一五)、実際にはこれ以前に城督となっていたと推定される。永禄五年鑑種は毛利氏の工作に乗り、大友氏に対して反乱を起こした(七月一六日「毛利隆元・同元就連署書状」山田文書/大宰府・太宰府天満宮史料一五、一一月一二日「高橋鎮種書状」萩藩閥閲録一など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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