宝塚(読み)たからづか

精選版 日本国語大辞典 「宝塚」の意味・読み・例文・類語

たからづか【宝塚】

兵庫県南東部の地名武庫川沿い、古くから知られた温泉がある観光都市。少女歌劇発祥の地で、宝塚大劇場宝塚音楽学校がある。古来植木苗木産地としても知られる。近年は住宅都市化が進む。昭和二九年(一九五四市制

づか【宝塚】

宝塚歌劇団の俗称。「づかガール」などのように用いる。〔モダン新用語辞典(1931)〕

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デジタル大辞泉 「宝塚」の意味・読み・例文・類語

たからづか【宝塚】

兵庫県南東部の市。阪急電鉄観光地として開発。温泉・宝塚大劇場がある。戦後、住宅地化。人口22.6万(2010)。
宝塚歌劇団」の略。

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日本歴史地名大系 「宝塚」の解説

宝塚
たからづか

[現在地名]土居町津根 長津坂

式内社の村山むらやま神社の境内にある。慶応二年(一八六六)の「愛媛面影」には「俚諺集に宝永年中宝岳より掘出し銅器類品々あり」とみえる。また天保一三年(一八四二)の「西条誌」にも「社前に宝塚といふものあり、方五間位に小高く築く。これはかの天皇祭事終りて神器を埋めたる跡也と云、一柳家の時掘らしめたるに怪異あるに怖れて其事止ぬと云、其時外に出たる也とて左に図せるが如きもの数多本社に蔵む、此外古鞍古鐙高麗犬の類朽散して千幾百年外のものといふ事を知らざるあり皆爰に図して当社の古さを顕はす」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「宝塚」の意味・わかりやすい解説

宝塚[市] (たからづか)

兵庫県南東部の市。1954年宝塚町と良元(りようげん)村が合体,市制。人口22万5700(2010)。六甲山地東端にある武庫川の谷口集落から発達した住宅・観光都市である。宝塚の発展は1910年に箕面(みのお)有馬電気軌道(現,阪急電鉄宝塚線)の大阪梅田~宝塚間の開通に始まる。経営者小林一三は,乗客誘致策として宝塚に温泉と劇場を開設した。大正初期に宝塚少女唱歌隊(現,宝塚歌劇団)が誕生すると非常な人気を呼んだため,4000人収容の大劇場や宝塚音楽学校が次々に建設された。のち植物園,動物園,遊園地,大温泉を併設する宝塚ファミリーランドに発展したが,ファミリーランドは2003年閉園。小林一三はまた住宅地の開発にも力を入れた。大阪や神戸の都心まで30分という交通の便利さのため,1960年ごろから急激な人口増加が始まり,現在では阪神間を代表する住宅都市に成長した。JR福知山線が通り,中国自動車道のインターチェンジがある。市内北東山中にある清(きよし荒神清澄せいちよう)寺)は厄除け・開運で知られ,境内には富岡鉄斎の書画を集めた鉄斎美術館がある。西国三十三所24番札所の中山寺は安産祈願の参詣者が多い。1995年の阪神・淡路大震災では死者116名,全半壊家屋5000棟の被害を受けた。
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