宝の島(読み)たからのしま

精選版 日本国語大辞典 「宝の島」の意味・読み・例文・類語

たから【宝】 の 島(しま)

① 金銀財宝のたくさんある島。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一一「宝の嶋や淡嶋の景 よせて今金の升で浪はかる」
② (江戸時代、貴重な舶来品はすべて長崎から輸入されていたところから) 長崎をいう。
浮世草子日本永代蔵(1688)四「されば大商人の心を渡海の舟にたとへ我宿の細き溝川一足飛に宝(タカラ)の嶋(シマ)へわたりて見ずは打出小槌天秤の音をきく事有べからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android