精選版 日本国語大辞典 「定」の意味・読み・例文・類語
じょう ヂャウ【定】

さだま・る【定】
さだ・める【定】
さだめ【定】
さだまり【定】
さだ‐け・し【定】
さだん【定】
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心を一つの対象に集中し散乱させない精神作用、およびその状態をいう。原語はサマーディsamādhiで、三昧(さんまい)、三摩地(まじ)、三摩提(まだい)と音写される。定はその意訳語である。定は、仏教の実践大綱である戒(かい)、定、慧(え)の三学にもあり、また釈尊(しゃくそん)の八正道(はっしょうどう)の一つに正定(しょうじょう)がある。一般に禅定(ぜんじょう)という場合には種々の精神統一を総称する語として用いられるが、本来は禅(静慮(じょうりょ))と定(三昧)の2語の合成語である。大乗仏教では悟りを得るための実践方法や極楽(ごくらく)浄土へ往生(おうじょう)するための行として定が説かれた。
[田上太秀]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…サンスクリットのサマーディsamādhiの音訳で,三摩地(さんまじ),三摩提(さんまだい)とも音訳される。意訳は等持(とうじ)あるいは定(じよう)。禅定を修する際,ある一つの対象に対して,まっすぐ平等に働き(等持),他の対象に気が移ったり乱れたりしないこころの状態(定)をいう。…
…現在,(1)スリランカ,タイなどの東南アジア諸国,(2)中国,朝鮮,日本などの東アジア諸国,(3)チベット,モンゴルなどの内陸アジア諸地域,などを中心に約5億人の教徒を有するほか,アメリカやヨーロッパにも教徒や思想的共鳴者を得つつある。(1)は前3世紀に伝道されたスリランカを中心に広まった南伝仏教(南方仏教)で,パーリ語仏典を用いる上座部仏教,(2)はインド北西部から西域(中央アジア)を経て広まった北伝仏教で,漢訳仏典を基本とする大乗仏教,(3)は後期にネパールなどを経て伝わった大乗仏教で,チベット語訳の仏典を用いるなど,これらの諸地域の仏教は,歴史と伝統を異にし,教義や教団の形態もさまざまであるが,いずれもみな,教祖釈迦をブッダ(仏)として崇拝し,その教え(法)を聞き,禅定(ぜんじよう)などの実践修行によって悟りを得,解脱(げだつ)することを目標とする点では一致している。なお,発祥の地インドでは13世紀に教団が破壊され,ネパールなどの周辺地域を除いて消滅したが,現代に入って新仏教徒と呼ばれる宗教社会運動が起こって復活した。…
※「定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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