定立(読み)ていりつ

精選版 日本国語大辞典 「定立」の意味・読み・例文・類語

てい‐りつ【定立】

〘名〙 (These)
① あるものの存在あるいは命題の真理性を、それとしてとりあげて肯定的に判断すること。証明されるべき最初の命題。措定テーゼ
学生教養(1936)〈鈴木利貞編〉教養としての自然科学石原純〉「我々は上述のやうに科学的に定立せられた概念によってのみ実在認識を行ふことによって」
ヘーゲル弁証法で、論理が展開されて出てくる認識の出発点となる命題。措定。テーゼ。
弁証法意味(1933頃)〈田辺元〉四「弁証法で申しますと、『正』とか『反』とかあるいはテーゼ、アンチテーゼ、定立、反定立

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デジタル大辞泉 「定立」の意味・読み・例文・類語

てい‐りつ【定立】

ある肯定的判断・命題を立てること。また立てられた肯定的判断・命題。ヘーゲル弁証法では、三段階発展の最初の段階をさす。措定。正。テーゼ。
[類語]命題反定立

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「定立」の意味・わかりやすい解説

定立
ていりつ

措定

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