定朔(読み)ていさく

精選版 日本国語大辞典 「定朔」の意味・読み・例文・類語

てい‐さく【定朔】

〘名〙 太陰暦で、新月の日(朔)が一日(ついたち)となるように、小の月(二九日)と大の月(三〇日)とを適当に組み合わせていく暦法。これによると、小の月または大の月ばかりが四回も続くことがある。

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デジタル大辞泉 「定朔」の意味・読み・例文・類語

てい‐さく【定×朔】

太陰暦で、朔(新月)が月の1日目になるように大の月(30日ある月)と小の月(29日)とを組み合わせていく暦法。→平朔へいさく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「定朔」の意味・わかりやすい解説

定朔
ていさく

太陰暦において,各月初日である朔日を定めるのに,実際に月のすなわち太陽と月の黄経が重なる瞬間を含む日を朔日とする方法。これに対し,平均朔望月による方法を平朔というが,日食が必ずしも朔日に起らないなどの不合理を生じる。定朔は,天体現象とは一致するが,大の月が3ヵ月も連続するなどの不便もある。日本では文武1 (697) 年の儀鳳暦以来,定朔を採用していた。

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改訂新版 世界大百科事典 「定朔」の意味・わかりやすい解説

定朔 (ていさく)

(こよみ)

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世界大百科事典(旧版)内の定朔の言及

【暦】より

…697年,文武天皇1年8月からは儀鳳暦が専用された。儀鳳暦は唐で施行された暦法で麟徳(りんとく)暦といわれるもので定朔を採用していた。元嘉暦は平朔を使用しており章法に基づく暦法であった。…

※「定朔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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