定型(読み)ていけい

百科事典マイペディア 「定型」の意味・わかりやすい解説

定型【ていけい】

5句31音の短歌,3句17音の俳句,漢詩の絶句などのように,一定の句数,音数で構成される詩歌の形式をいう。短歌や俳句のほか,長歌旋頭歌(せどうか),今様連歌などもそれぞれの形式,約束をもち,自由詩に対して定型詩と呼ばれる。変化,流動性には乏しいが,定型には洗練された形式の美しさがあり,入りやすく親しみやすい。→自由律

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デジタル大辞泉 「定型」の意味・読み・例文・類語

てい‐けい【定型】

一定のかた。決まったかた。「定型にとらわれない詩」
[類語]定式じょうしき形式定法じょうほう定例じょうれい定例ていれい通例常道作法定石体裁フォーム年式かた様式型式かたしき書式フォーマットスタイルモデルパターンタイプ類型ひな形方式手本見本サンプルスタンダードプロトタイプ

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