定命(読み)ジョウミョウ

デジタル大辞泉 「定命」の意味・読み・例文・類語

じょう‐みょう〔ヂヤウミヤウ〕【定命】

仏語
前世因縁によって定まる人の寿命
住劫じゅうこう中の定まっている寿命。最長は8万歳、最短は10歳という。

てい‐めい【定命】

じょうみょう(定命)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「定命」の意味・読み・例文・類語

じょう‐みょう ヂャウミャウ【定命】

〘名〙 仏語。
① 人の寿命には一定年限があることをいう。住劫においては、ほぼ八万歳を最長とし一〇歳を最短とする。じょうめい。
※身のかたみ(室町中頃)「それ人げんのありさま、ぢゃうみゃうむそぢと侍るに、ことしもすぎ侍りぬ」
※蓮如御文章(1461‐98)四「夫(それ)人間の寿命をかぞふれば、いまのときの定命は五十六歳なり」
過去、現在の業で定まる寿命の意。
浮世草子日本永代蔵(1688)三「我は行年六十三 定命(チャウメウ)さし引なしに 浮世帳面さらりと消て」

てい‐めい【定命】

〘名〙 天から定められた運命。また、定まった命数。じょうみょう。じょうめい。

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普及版 字通 「定命」の読み・字形・画数・意味

【定命】ていめい

定められている運命。〔南史、顧覬之伝〕覬之、常に、命に定り、智力の移すに非ざるを執る。唯だ應(まさ)に己を恭しうしてを守り、天に信(まか)せに任ずべしと。~乃ち其のを以て、弟の子愿(げん)に命じて、定命論を作らしむ。

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