官松嶺(読み)かんしようれい

日本歴史地名大系 「官松嶺」の解説

官松嶺
かんしようれい

[現在地名]那覇市松川

首里城の西方万歳嶺ばんざいれいの西にある小丘。万松嶺とも記し、また万歳嶺をういーミヤキジナハと称するのに対し、当嶺をしちやぬミヤキジナハ(下ナチジナー)ともいう。首里古地図には万歳嶺と同様に松が繁茂する小丘下今帰仁那しちやぬなちじなーがみえ、頂上に官松嶺碑と思われる石碑がみえる。尚真王二一年(一四九七)八月、官松嶺に建立された碑文によれば、尚真王の命で官松嶺に稚松数千株を植栽、官松嶺と号した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報