官奴（読み）つかさやつこ

精選版 日本国語大辞典

つかさ‐やつこ【官奴】

〘名〙 古く、宮に隷属した奴婢。令制で国有の奴婢。また、狭義に男の奴隷。官奴婢(かんぬひ)。官奴(かんぬ)。

※書紀（720）神功摂政五年三月（北野本訓）「臣(やつこ)が久しく還(まうかへ)らずに坐(よ)りて悉(ふつく)に妻子(やから)を没(をさ)めて孥(ツカサヤツコ)と為す」

かん‐ぬ クヮン‥【官奴】

〘名〙 奈良時代、国有の奴隷。官奴司(かんぬし)が管轄する。

※続日本紀‐養老四年（720）六月己酉「請兄弟三人没為_二官奴_一、贖_二父重罪_一」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

つかさ‐やっこ【^▽官^▽奴】

古代、官有の奴婢ぬひ。

出典　小学館

普及版 字通

【官奴】かんど

官の奴婢。

字通「官」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」