官僧(読み)カンソウ

デジタル大辞泉 「官僧」の意味・読み・例文・類語

かん‐そう〔クワン‐〕【官僧】

国家から度牒どちょうを得て、公に出家を認められた僧。私度しど僧に対していう。
僧正そうじょう僧都そうずなどの官位を授けられた僧。
勅許を得て、ほう素絹そけんなどの官服または錦襴きんらん袈裟けさを着用する僧。律僧に対していう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「官僧」の意味・読み・例文・類語

かん‐そう クヮン‥【官僧】

〘名〙
僧正僧都律師などの僧官位を授けられた僧侶。また、朝廷に仕える僧侶。
太平記(14C後)一二「官僧に召され、龍顔に近づき奉り」
私度僧に対して、官から度牒(どちょう)を得た僧侶をいう。
※続日本紀‐宝亀一〇年(779)八月庚申「然則官僧已明、私度自止」
③ 袍、裳、素絹などの官服、または金襴などの袈裟を着用する僧。律衣を着用する律僧に対していう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android