(読み)しゅう

精選版 日本国語大辞典 「宗」の意味・読み・例文・類語

しゅう【宗】

〘名〙
① 仏語。経論など、その教説の中心となる教義、宗要、宗旨などの意。
※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「坐禅を宗とする婆羅門となづけき」
② 一寺に、それぞれの経典、教義などの研究、信仰のためにあつまっている別箇の僧たちのあつまり。
③ ある教義を奉じている僧俗一団八宗十宗などといわれるもの。宗門
今昔(1120頃か)一一「亦、国々にも此の宗を学て、天台宗于今盛り也となむ語り伝へたるとや」
因明(いんみょう)でいう、宗・因・喩・合・結の、その一つ。論証しようとするその命題のこと。

そう【宗】

〘名〙
① おおもと。物事根本。また、むねとして尊びあがめるところ。むね。
※三教指帰(797頃)下「無量国之所帰湊。有情界之所仰叢。惟尊。惟長。以都。以宗」
※彼我相違の点を明かにす(1902)〈植村正久〉「氏は基督を宗(ソウ)とせる宗教を非とするに非ずや」 〔史記‐伯夷伝〕
② 祖についで有徳の人。祖先中の有徳者。
※国歌八論(1742)正過論「その過失を正すは、誰を祖とし誰を宗とするに及ばず」 〔礼記‐祭法〕
宗主権のある国家。
④ いえもと。本家。おさ。かしら。

そう【宗】

姓氏の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「宗」の意味・読み・例文・類語

しゅう【宗】[漢字項目]

[音]シュウ(慣) ソウ(漢) [訓]むね たっとぶ
学習漢字]6年
〈シュウ〉一派をなす教義。また、それを奉ずる団体。「宗教宗派改宗邪宗禅宗他宗八宗
ソウ
祖先を祭る所。「宗廟そうびょう
同族の中心。本家。「宗家宗族皇宗祖宗
中心としてたっとぶ。たっとばれる人。「宗主宗匠詩宗・儒宗・大宗
[名のり]かず・たかし・とき・とし・のり・ひろ・もと

しゅう【宗】

教説の中心となる根本的な趣旨。宗旨。
ある教義を奉じている信者の一団。宗門。宗派。
仏教の論理学である因明いんみょうで、命題。主張。

そう【宗】

根本とするもの。おおもと。
「好んで超邁ちょうまいを―として」〈漱石吾輩は猫である
祖先のうちで有徳の人。

そう【宗】[漢字項目]

しゅう

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