宗頼茂(読み)そう・よりしげ

朝日日本歴史人物事典 「宗頼茂」の解説

宗頼茂

生年生没年不詳
南北朝室町時代武将対馬守護。右馬大夫。『宗氏家譜』など江戸時代の史書宗氏惣領家経茂の子とするが,庶流の仁位宗氏の一族とする説が有力。室町時代初期に宗澄茂の地位を継承して守護となったが,応永5(1398)年,惣領家の貞茂にその地位を奪われたらしい。なお,応永4年5月に朝鮮倭寇の取り締まりを依頼した「対馬島守護李大卿」とは,頼茂のこととされている。<参考文献>長節子『中世日朝関係と対馬』

(佐伯弘次)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宗頼茂」の解説

宗頼茂 そう-よりしげ

?-? 南北朝-室町時代の武将。
宗澄茂(すみしげ)の子。宗経茂(つねしげ)の弟頼次(宗香)にはじまる庶流仁位(にい)宗氏に属す。明徳3=元中9年(1392)ごろ澄茂の跡をつぎ対馬(つしま)(長崎県)守護となる。応永4年ごろ朝鮮政府と修好関係をもった。5年惣領家の貞茂に支配権をうばわれた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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