宋希璟(読み)そう きけい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宋希璟」の解説

宋希璟 そう-きけい

1376-1446 朝鮮王朝官僚
辛禑2年生まれ。応永の外寇(がいこう)の翌年,応永27年(1420)将軍足利義持の遣使に対する回礼使として来日。倭寇(わこう)に捕らえられた朝鮮人の送還をもとめ京都にいき義持に謁見。「老松堂日本行録」をあらわす。世宗28年死去。71歳。字(あざな)は正夫。号は老松堂。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の宋希璟の言及

【応永の外寇】より

… 室町幕府では,この事件後無涯亮倪(むがいりようげい)を朝鮮に派遣して実情をさぐらせた。朝鮮側ではこれに対して,20年回礼使宋希璟(そうきけい)を日本に送った。宋希璟は対馬で早田氏と,博多では九州探題渋川満頼と接し,京都に入って室町幕府と交渉した。…

【尾道[市]】より

…71年(建徳2∥応安4)九州探題として西下途中の今川了俊は,山の麓に家々が網を干す庭もないほど所狭く建ち並び,港には遠国の船が多く出入りしていると述べている。1420年(応永27)朝鮮使節の宋希璟は,往復ともにこの地に立ち寄っており,人家が海岸にびっしりと屋根を接し,寺々が山上まで重なり連なって建っている情景を記している。内海航路のみならず日明・日朝貿易においてもその一拠点となった。…

【老松堂日本行録】より

…朝鮮の官僚宋希璟の日本紀行文集。1巻。…

※「宋希璟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android