安東庄・安東(読み)あんどうのしよう・あんどう

日本歴史地名大系 「安東庄・安東」の解説

安東庄・安東
あんどうのしよう・あんどう

中世からの地名。静岡平野の中央部、旧駿府の北東部に比定される。安倍川の東に位置したのが地名の由来という(駿国雑志)。至徳二年(一三八五)一一月一五日の足利義満御判御教書写(今川家古文章写)によると、駿河国大津おおつ(現島田市)徳山とくやま(現中川根町)安部山あべやまなどとともに「安東庄」が駿河守護今川泰範に相伝に任せて安堵されている。永正三年(一五〇六)から同九年にかけて当庄内の熊野社の造営が行われ、永正三年の材木伐出し費用が米銭合せて三〇貫一八二文、同七年の手斧始めの費用と翌年にかけての大切(大鋸)引きなどの職人の作料が米銭一〇二貫八六八文(この部分前欠文書か)、同九年の棟上の費用が三貫七五〇文であった(「安東庄熊野宮造営料足注文」米良文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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