安心院町(読み)あじむまち

日本歴史地名大系 「安心院町」の解説

安心院町
あじむまち

面積:一四七・一七平方キロ

郡の東半を占める。湖成盆地といわれる安心院盆地を中心とする地域で、古くから俗に宇佐やま郷と称されていた。北は宇佐市、南は玖珠くす郡玖珠町・大分郡湯布院ゆふいん町・別府市、東は速見郡山香やまが町・日出ひじ町、西は院内いんない町に接する。集落は安心院盆地および駅館やつかん川支流津房つぶさ川の各分流の流域谷間に発達する。大平おおひら寒水そうずから流れ出た深見ふかみ川は深見谷をつくり、鳥越とりごえうけくち川を合せ、中山なかやま谷を流れ出た新貝しんがい川を飯田はんだで合せ、同所付近で津房川に合流する。湯布院町の由布ゆふ岳から流れ出た津房川は各小川を集め、津房谷をつくって安心院盆地の東側を流れて深見川を合せる。大内おおうちひらより流れ出た佐田さだ川は各分流を集め、佐田山蔵やまぞう川を合せ、飯田で津房川に合流する。なお安心院の地名は葦が生茂った葦生あしぶが変化したとか、菟狭うさ川上にいた鼻垂が討たれ、安心して住むことができるようになったので安心という地名が生れ、のちに院倉が設けられて安心院になったなど諸説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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