安平大君(読み)あんぺいたいくん(英語表記)An-p'yǒng Taegun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安平大君」の意味・わかりやすい解説

安平大君
あんぺいたいくん
An-p'yǒng Taegun

[生]太宗18(1418)
[没]端宗1(1453)
朝鮮,李朝の書家文人世宗の第3子で本名は李よう。字は清之。号は匪懈堂,琅 玕居士,梅竹転。学問を好んで詩文にすぐれ,書画に巧みであった。芸術の庇護者として当時の書家,画家などと広く交友を結んだ。安堅が彼の夢物語を描いた『夢遊桃源図巻』 (1447,天理図書館) は李朝山水画の最高傑作として著名

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世界大百科事典(旧版)内の安平大君の言及

【安堅】より

…宮廷の図画署の画員として世宗~文宗朝(1418‐52)ころに活躍した。30歳前後に世宗王の第3子で,当時の芸術愛護の第一人者でもあった安平大君(1418‐53)李瑢の寵愛を受け,大君の中国画コレクションから中国画を大いに学んだ。山水画にもっとも長じたが,その画風は高麗末・李朝初に伝えられた北宗の李成・郭熙派の流れを汲むものと新しく興った明代浙派の画風を巧みに調和させたものである。…

※「安平大君」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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