安住陣屋跡(読み)あんじゆじんやあと

日本歴史地名大系 「安住陣屋跡」の解説

安住陣屋跡
あんじゆじんやあと

[現在地名]君津市久留里 安住

久留里くるり城下町の南東部、久留里の飛地字安住にあった上野前橋藩酒井氏の陣屋跡。上総国内の同藩領を支配した。面積は一万一千五七一坪(約三・八ヘクタール)あったという。延宝七年(一六七九)久留里城が廃城となり、同八年前橋藩主酒井雅楽守忠清が上総国望陀・市原両郡のうち二万石を加増され(合せて一五万石となる)、字安住に陣屋を設け代官に支配させた(「寛政重修諸家譜」など)。貞享元年(一六八四)の酒井忠挙領知目録(酒井家文書)によれば、所領一三万石(一五万石のうち二万石は弟忠寛に分知)のうち上総国内は望陀郡一〇〇村・高一万七千九四九石余、市原郡一三村・高二千五〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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