守護天使(読み)しゅごてんし

世界大百科事典(旧版)内の守護天使の言及

【守護聖人】より

…これらの伝説も都市がみずからを聖化するために意図的につくりあげる場合が多いが,個々の団体が神との仲介者としての守護聖人をもっている点が注目に値する。聖人【阿部 謹也】
[図像]
 守護聖人(守護天使を含む)の表現はひじょうに多様であるが,大別すれば(1)説話場面の中に登場する場合,(2)実在の人物とその守護聖人とを共に表す場合,(3)物語的要素を排し聖人のみを表す場合,などがある。(1)では,紅海を渡るイスラエルの民を天使が守護する場面(ローマ,サンタ・サビーナ教会の木製扉浮彫,5世紀前半)や,エジプト逃避途上の聖家族に天使がつきそう場面(《マクシミアヌスの司教座》の浮彫装飾,6世紀中ごろ)などがあげられる。…

【守護霊】より

…干支(えと)と結びついた神仏を個人の守護霊とする例は現代の日本にも見られる。ユダヤ教の守護天使やキリスト教の守護聖人は個人の守護霊であると同時に,土地,職業,自然などの守護神ともされる。未開民族においては,オマハ・インディアンのように,思春期の幻覚や夢に現れた動物霊が各個人の守護霊とされるという類の例が少なくない。…

※「守護天使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」