守屋山(読み)もりやさん

日本歴史地名大系 「守屋山」の解説

守屋山
もりやさん

赤石あかいし山脈北端にあり、諏訪市と上伊那郡高遠たかとお町の境にある山。標高一六五〇メートル。東は杖突つえつき峠から金沢かなざわ峠へ、北西真志野まじの峠から有賀あるが峠へと山脈が続き、南は鉢伏はちぶせ山から月蔵がつぞう山を経て三峰みぶ川の横谷に落ちている。北麓には諏訪大社上社があり、古来から上社の神体山ともいわれ、信仰の山と仰がれている。

宝治三年(一二四九)三月の諏訪信重解状に「守屋山麓垂跡事」がみえ、守屋大臣のことが記されている。

山頂には守屋の神祠があり、南山麓の片倉村(現高遠町片倉)の北には物部守屋大連を祀ると称されている産土神の守屋神社がある。守屋大連や守屋神社に関する史料として「神長守矢氏系譜」「古史伝」「信濃奇談」「信濃奇勝録」「洲羽事跡考」「諏訪かのこ」「伊那志略」等がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「守屋山」の解説

守屋山

赤石山脈の最北端で諏訪湖南方、長野県諏訪市と伊那市の境にある山。標高1651メートル。ザゼンソウが有名で、田中澄江の「花の百名山」でも紹介されている。近くにザゼンソウの里公園がある。

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