守光公記(読み)もりみつこうき

改訂新版 世界大百科事典 「守光公記」の意味・わかりやすい解説

守光公記 (もりみつこうき)

室町後期の公家広橋守光の日記。1507年(永正4)から21年(大永1)に至る自筆本が,東洋文庫(8冊2軸)と宮内庁書陵部(2冊)に所蔵されている。ほかに延徳・文亀改元記や永正5年足利義尹将軍宣下記など別記類の写本がある。異称は《是称院贈内府記》。守光が1513年武家伝奏となり,幕府との折衝に当たった関係から,当記には公武の政治情勢を示す重要記事が多く含まれている。未刊
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報