宇野昌磨(読み)うのしょうま

知恵蔵 「宇野昌磨」の解説

宇野昌磨

日本のフィギュアスケート選手。日本スケート連盟強化選手A。愛知県名古屋市出身、1997年12月17日生まれ。血液型B型。中京大中京高校に在学中。
5歳の頃、父親に連れられて遊びに行ったリンクでスケートが好きになり、5歳から競技を始める。尊敬する選手は、2010年世界チャンピオンの高橋大輔伊藤みどり、浅田真央らを育てた山田満知子、樋口美穂子両コーチに教わる。
07年、08年、全日本ノービス選手権(B)で2連勝。09年、全日本ノービス選手権(A)で優勝し、全日本ジュニア選手権に初出場して3位となる。11年よりジュニアグランプリ(JGP)シリーズに参戦し、11~12シーズンはJGPポーランド大会4位、 JGPエストニア大会3位。同シーズンの全日本ジュニア選手権では5位に入り、全日本選手権に初出場。9位となり、12年世界ジュニア選手権の代表に選出され、10位。12年、オーストリアインスブルックで開催された第1回ユースオリンピックで2位に入賞
14~15シーズンは、アジアンオープントロフィーで自身初の4回転ジャンプを成功させて優勝したのを始め、全日本ジュニア選手権でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させて初優勝、初出場のジュニアGPファイナル優勝、全日本選手権2位と躍進した。更に15年の世界ジュニア選手権では、ジュニアでは初めて80点台を記録してショートプログラム(SP)1位となり、フリースケーティング(FS)で4回転ジャンプに失敗するも、次のジャンプでトリプルアクセルを成功させて初優勝し、ジュニアGPファイナルとの2冠を制した。日本男子の優勝は、02年の高橋大輔、05年の織田信成、06年の小塚崇彦(トヨタ自動車)、10年の羽生結弦(ANA)以来で5人目。
14~15シーズンのテーマ曲は、SPはベートーべン作曲「バイオリンソナタ第9番」(振付:樋口美穂子)、FSは映画『ドンファン』より(振付:樋口美穂子)。自己ベストは、総合256.45、SP自己ベストは 88.90、FS自己ベストは 167.55(いずれも15年四大陸選手権)。 15~16シーズンは本格的にシニア参戦する。趣味はゴルフ。

(葛西奈津子 フリーランスライター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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