宇治[市](読み)うじ

百科事典マイペディア 「宇治[市]」の意味・わかりやすい解説

宇治[市]【うじ】

京都府南部,京都市の南に接する市。1951年市制。宇治川が流れ,宇治橋で結ばれる両岸は奈良時代から北陸道(のちの奈良街道)の渡津集落として発達。室町時代に始まり,江戸幕府の保護下で発展した宇治茶栽培の中心地,茶園の面積は宅地化が進み,年々減少しているが,現在も高級茶に特色がある。化繊・車両・機械工業も行われる。平等院(世界遺産),宇治上(うじかみ)神社(世界遺産),宇治神社,県(あがた)神社,三室戸(みむろど)寺,橋寺放生(はしでらほうじょう)院,興聖(こうしょう)寺,万福寺宇治陵などがある。奈良線,京阪宇治線,近鉄京都線,京都市営地下鉄東西線が通じ,宅地開発も進み,京都,大阪の衛星都市的性格が強い。67.54km2。18万9609人(2010)。→宇治木幡栗隈
→関連項目藤原忠実

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android