宇宙葬(読み)ウチュウソウ

デジタル大辞泉 「宇宙葬」の意味・読み・例文・類語

うちゅう‐そう〔ウチウサウ〕【宇宙葬】

宇宙空間散骨すること。遺灰を収めた小型のカプセルなどをロケット宇宙に打ち上げる自然葬一種。数か月から数年地球を周回したのち、大気圏に突入して燃え尽きる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇宙葬」の意味・わかりやすい解説

宇宙葬
うちゅうそう

宇宙に散骨すること(→自然葬)。遺灰の一部を小さな筒状のカプセルに詰めてロケットで宇宙に打ち上げる。遺灰を載せた人工衛星は,数年から数十年の間地球を周回したのち大気圏に突入して燃え尽きる。1997年,アメリカ合衆国のベンチャー企業セレスティス Celestisが商用宇宙葬を始めた。地球以外の天体で葬られた最初の例としては,アメリカの天文学者ユージン・シューメーカーがあげられる。月へ行くことを願っていたシューメーカーの思いをかなえるため,1998年に教え子たちによって月面に衝突するアメリカ航空宇宙局 NASAの人工衛星『ルナ・プロスペクター』に遺灰が積み込まれ,翌 1999年月に葬られた。ロケットを使うほかに,風船に遺灰を載せて空に飛ばす簡易的な方法もある。

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葬儀辞典 「宇宙葬」の解説

宇宙葬

カプセルに遺骨を納め、衛星ロケットに乗せて宇宙へ打ち上げます。地球周回軌道上に誘導された衛星は、やがて大気圏に突入し、摩擦熱によって消えてゆきます。

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