宇佐輔景(読み)うさ・すけかげ

朝日日本歴史人物事典 「宇佐輔景」の解説

宇佐輔景

没年建武3/延元1(1336)
生年:生年不詳
南北朝時代武将,出雲国三刀屋太田荘藤巻村(島根県三刀屋町)の地頭左兵衛尉南朝方に属し,建武3/延元1(1336)年1月10日,東国より上京した足利尊氏軍と山城国(京都府)山崎に戦ったが敗れ,後醍醐天皇の比叡山行幸に供奉する。その後,名和長年に属し,近江から京都周辺で足利方と合戦。同年,九州から再び上京してきた尊氏軍と合戦し,戦死したという。<参考文献>「宇佐輔景軍忠状」(『南北朝遺文 中国四国編』1巻)

(佐伯弘次)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宇佐輔景」の解説

宇佐輔景 うさ-すけかげ

?-1336 鎌倉-南北朝時代の武将。
出雲(いずも)(島根県)飯石(いいし)郡三刀屋(みとや)太田荘藤巻村の地頭。南朝方に属し,建武(けんむ)3年脇屋義助らとともに山城山崎で足利尊氏とたたかいやぶれる。建武3=延元元年4月名和長年のもとで,九州から攻めてきた尊氏とたたかい敗死した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android