宅並城跡(読み)たくなみじようあと

日本歴史地名大系 「宅並城跡」の解説

宅並城跡
たくなみじようあと

[現在地名]北条市小川

宅並山上にある中世の城跡。

建武年間(一三三四―三八)河野通盛湯築ゆづき城を築いてから粟井坂あわいざか切通しが戦略上重視され、坂のすぐ上の宅並山に砦が築かれた。文明一一年(一四七九)細川義春軍が伊予に侵入した時、「南彦四郎通景、忽那新右衛門尉、重見隼人佐等、率二百余騎、固関於粟井和介郡切所、楯籠宅並城(予陽河野家譜)とあり、風早かざはや郡宅並城が防戦要衝となったことを示している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android