学頭(読み)ガクトウ

デジタル大辞泉 「学頭」の意味・読み・例文・類語

がく‐とう【学頭】

学校長。または、首席教師
「藩の学問所の―をした人のあとで」〈啄木・道〉
一宗学問の統轄者。奈良時代、各宗に大学頭・小学頭があり、のち延暦寺園城寺などにも一人置かれた。
勧学院職員学生の中から才学のすぐれた者を任命した。

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精選版 日本国語大辞典 「学頭」の意味・読み・例文・類語

がく‐とう【学頭】

〘名〙
① (「学道の頭領」の意) 諸大寺、諸社の学事を統轄するもの。古く延暦寺、園城寺などにそれぞれ一人を置き、僧綱に任じた。のち叡山の三塔にそれぞれ置き、その他関東の日光山修学院および東叡山凌雲院、南都薬師寺高野山の無量寿院および宝性院などに、広く置くようになった。学頭衆(がくとうしゅ)
霊異記(810‐824)中「爰に六宗の学頭の僧等、集ひ会して怪しび」
② 勧学院の学生(がくしょう)代表者格の者。学生の中から才学すぐれた者を選抜した。
※天祿三年規子内親王前栽歌合(972)「がくたうためつねして、今日の事を書き置かせたまふ」
③ 学校長、または首席の教師。
※和蘭学制(1869)〈内田正雄訳〉中学条例「上等平人学校及農学校入門の規則、学頭、教官職業

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