学習雑誌(読み)がくしゅうざっし

精選版 日本国語大辞典 「学習雑誌」の意味・読み・例文・類語

がくしゅう‐ざっし ガクシフ‥【学習雑誌】

〘名〙 小学校学習指導要領に準拠し、各学年の児童対象とした雑誌語学などの独習のための雑誌を含む場合もある。

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デジタル大辞泉 「学習雑誌」の意味・読み・例文・類語

がくしゅう‐ざっし〔ガクシフ‐〕【学習雑誌】

小・中学生を対象として教科学習中心に各学年別に編集された雑誌。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「学習雑誌」の意味・わかりやすい解説

学習雑誌
がくしゅうざっし

学習指導要領に準じて編集された学年別児童用教育雑誌。中学生・高校生向けの受験雑誌や、語学の学習誌、通信教育用のワークブックなどとは区別する。小学館の創業者、相賀(おおが)武夫(祥宏)の創案により「面白クテ、勉強ノタメニナル」を編集方針として、1922年(大正11)に『小学五年生』『小学六年生』を最初創刊。続けて『小学四年生』『せうがく(しょうがく)三年生』『セウガク二年生』『セウガク一年生』を創刊して系統化した。また、40年(昭和15)小学生日本社から『小学生日本五年』『小学生日本六年』(のち合併して『小学生日本』)、日本出版社から『国民学校一年』『国民学校二年』(のち合併して『日本幼年』)が発行された。第二次世界大戦後は学習研究社が直販形式で『1年の学習』~『6年の学習』、『1年の科学』~『6年の科学』を発行。講談社も56年(昭和31)『たのしい1年生』~『たのしい6年生』を発刊したが、63年休刊

 学習雑誌は、教科書娯楽中間補填(ほてん)する副読本的役割を担ってきたが、学習指導要領のたびたびの改訂受験・学校教育環境の変化が起こり、学校内での雑誌の販売が困難となり、学習研究社は学校市場からの撤退を余儀なくされた。同社の中学生向け雑誌は1999年(平成11)の3月号で休刊、小学生向けの『学習』『科学』も1~6年の12点合計が最盛期の600万部以上から、2000年には約10分の1にまで部数を減少させたとみられている。

[小林一博]


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