学系/学群(読み)がくけい/がくぐん

大学事典 「学系/学群」の解説

学系/学群
がくけい/がくぐん

新構想大学としての筑波大学において,学校教育法53条(現,85条)ただし書きに基づき,従来学部に代わる教育研究上の基本組織として設置された。学系は研究上の目的に応じ,かつ教育上の必要性を考慮して組織され,他方学群は教育上の目的に応じて組織された。筑波大学では当初,第1学群(基礎科学分野),第2学群(応用科学分野),第3学群(経営・工学分野)という学生定員400人程度のナンバー学群と,体育芸術医学の専門学群から編制され,ナンバー学群にはそれぞれ学類が設置された。学系については,ほぼ研究分野を同じとする教員から構成され,26の学系が設けられた。その後,図書館情報大学との統合等を経て,2007(平成19)年度からは大幅な学群・学類制度の再編が行われ,現行のような人文・文化学群,社会・国際学群,人間学群,生命環境学群,理工学群,情報学群,医学群,体育専門学群,芸術専門学群の9学群・23学類となった。他方,学系についても再編が行われ,2012年度からおよそ教員200人程度の規模とする10の系に移行した。教員組織(学系)と教育組織(学群・学類)とを明確に分離し,柔軟な教育プログラムの開発を可能とした。
著者: 清水一彦

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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