普及版 字通 「学(漢字)」の読み・字形・画数・意味
学
常用漢字 8画
(旧字)學
16画
(異体字)
20画
[字訓] まなぶ・おしえる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
旧字は學。爻(こう)+(きよく)+冖(べき)+子。字の初形は。屋上に千木(ちぎ)のある形。それに子を加えるのはメンズハウスの意。は後に加えたものであるが、卜文にすでにみえる。〔説文〕三下にを正字として「覺悟するなり」と訓するが、教える意。は金文の〔也(やき)〕にみえ、學の動詞形とみられる。〔玉〕にを「ふるなり」、學を「へを受くるなり。覺るなり」とあり、学ぶ意とし、両字を区別する。〔書、説命(えつめい)下〕に「惟(こ)れ(をし)ふることは、學ぶことのばなり」とあり、教と学と相長ずることをいう。
[訓義]
1. まなぶ、ならう、さとる、知る。
2. 学問、まなぶ人、まなぶこと。
3. まなびや。
4. おしえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕學 マナブ・ナラフ・ヲシフ・モノナラフ・マネブ 〔字鏡集〕・學 ナラフ・モノナラフ・マナブ・マネブ・ヲシフ・サトル
[部首]
〔説文〕に(教)を部首とし、をその部に属する。字は・・學・のように展開し、に攴(ぼく)を加えるが、その動詞形として派生した。
[声系]
〔説文〕に學の省声として鷽・覺(覚)など六字を収める。高大の義をもつものが多い。
[語系]
keは學の初形。kek、學・heukがそれより分岐する。王力の〔同源字典〕に效(効)heを同源の字とするが、效の従うところは爻ではなく矢の形で、とはその系統を異にする字である。
[熟語]
学案▶・学院▶・学苑▶・学稼▶・学界▶・学館▶・学規▶・学窮▶・学宮▶・学究▶・学業▶・学兄▶・学芸▶・学憲▶・学古▶・学語▶・学行▶・学校▶・学士▶・学子▶・学市▶・学師▶・学資▶・学事▶・学識▶・学室▶・学者▶・学舎▶・学取▶・学習▶・学術▶・学書▶・学尚▶・学殖▶・学心▶・学賑▶・学人▶・学▶・学政▶・学正▶・学生▶・学説▶・学租▶・学僧▶・学則▶・学庭▶・学田▶・学徒▶・学統▶・学童▶・学▶・学堂▶・学道▶・学得▶・学派▶・学伴▶・学費▶・学▶・学顰▶・学府▶・学風▶・学文▶・学歩▶・学圃▶・学俸▶・学僕▶・学問▶・学門▶・学囿▶・学養▶・学流▶・学侶▶・学力▶・学林▶・学礼▶・学歴▶・学廬▶
[下接語]
為学・異学・下学・化学・科学・家学・官学・宦学・勧学・偽学・旧学・休学・共学・教学・郷学・曲学・勤学・苦学・軍学・経学・見学・研学・兼学・玄学・衒学・古学・語学・向学・好学・行学・後学・講学・国学・困学・才学・在学・雑学・算学・仕学・史学・志学・私学・師学・詞学・字学・耳学・実学・受学・儒学・修学・習学・就学・従学・宿学・術学・初学・書学・小学・奨学・誦学・心学・進学・慎学・新学・崇学・正学・西学・聖学・碩学・絶学・善学・禅学・俗学・卒学・村学・大学・太学・通学・停学・哲学・篆学・同学・道学・篤学・独学・入学・農学・廃学・博学・晩学・不学・武学・文学・兵学・僻学・勉学・樸学・梵学・末学・無学・問学・遊学・幼学・洋学・来学・蘭学・理学・力学・立学・律学・留学・励学・老学・論学
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報