孤城落日(読み)コジョウラクジツ

デジタル大辞泉 「孤城落日」の意味・読み・例文・類語

こじょう‐らくじつ〔コジヤウ‐〕【孤城落日】

王維「送韋評事詩」から》孤立無援の城と、西に傾く落日勢いが衰えて、ひどく心細く頼りないことのたとえ。
[類語]廃れる衰える寂れる落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振じり貧どか貧先細り下がり目低落廃る傾く尻下がり尻切れとんぼ竜頭蛇尾末期的衰残弱体化衰弱衰微衰退頓挫衰え地に落ちる没落落ちぶれるうらぶれる成り下がる零落凋落ちょうらく転落落魄らくはく淪落堕落末路斜陽成れの果て見る影もない朽ちる消沈衰亡たそがれ失速焼きが回る耄碌もうろくぽんこつ火の車終末大詰め尾羽うち枯らす世も末尻すぼみ

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精選版 日本国語大辞典 「孤城落日」の意味・読み・例文・類語

こじょう‐らくじつ コジャウ‥【孤城落日】

〘名〙 (「王維‐送韋評事詩」の「遙知漢使蕭関外、愁見孤城落日辺」から) 孤立無援の城と、西に傾く落日。勢いが衰え、頼りなく心細いさまにいう語。
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下「政府が孤城落日(コジャウラクジツ)と云ふ有様になるのを待って仕事をするのが」

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四字熟語を知る辞典 「孤城落日」の解説

孤城落日

孤立無援の城と、西に傾く落日。勢いが衰え、頼りなく心細いさまにいう語。

[使用例] 政府が孤城落日という有り様になるのを待って仕事をするのが一番上策だろう[末広鉄腸*花間鶯|1887~88]

[使用例] そのおもては孤城落日の悲壮美を示さずや[永井荷風あめりか物語|1908]

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