子器(読み)しき

精選版 日本国語大辞典 「子器」の意味・読み・例文・類語

し‐き【子器】

〘名〙 子嚢菌植物の生殖器官子嚢胞子が成熟したときに子実層が裸出するものを裸子器、裸出しないものを被子器という。

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デジタル大辞泉 「子器」の意味・読み・例文・類語

し‐き【子器】

子嚢菌しのうきん類の生殖器官。子嚢胞子が形成される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「子器」の意味・わかりやすい解説

子器
しき

地衣類の体の表面などにできる子嚢(しのう)をもった構造体子嚢果ともいい、地衣体を構成する菌類子実体である。大部分の地衣類はここに子嚢をつくり、その中に子嚢胞子を原則的には8個形成する。この胞子は風などにより運ばれ、藻類と共生して新しい地衣体となる。

[佐藤正己]

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