精選版 日本国語大辞典 「子供会」の意味・読み・例文・類語
こども‐かい ‥クヮイ【子供会】
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第二次世界大戦後まもなく(1946)、当時の文部省は「子供クラブ」といったグループ活動を推進したが、厚生省で別に奨励した地域隣保組織による「子供会」のほうが社会情勢に迎えられたため、速やかな全国的普及をみるに至った。子供会は大人たちの監護下、子供の好みや能力に応じるとみられる種々の地域行事に参加させたり、ときには、失われた行事の復活などを企てさせたりもする、児童愛護組織であった。1968年(昭和43)「全国子ども会連合会」が改組され、文部省所管の社団法人として社会教育関係団体の一つとなり、さらに2001年(平成13)の省庁再編後は文部科学省の所管となった。県市町村段階では教育委員会か社会福祉部局かが奨励当局となっている。現状としては、明治以前からの「子供組」や大正期の「少年団」などにみられる児童の自発的グループ活動の先例を現代に生かすための、リーダーの養成、新プログラム編成など、組織的な努力が払われ始めている。
[藤原英夫]
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